障害者や社会的弱者たちが働き、暮らしている、全国各地の12の福祉施設や共同体を紹介。
そこは、「一般社会と壁を隔てた向こう側」ではなく、地域に根付き地域と交流し合う「福祉的な場」。人間同士が支え合いともに生きるという本来の在り方、持続可能な社会のかたちが見えてきます。障害の有無に関わらず、私たち一人ひとりがより生きやすい社会を目指すきっかけになる一冊です。
目次
- 豊かさの種を蒔く住宅街の隠れたブータン「さんわーく かぐや」(神奈川県藤沢市)
- 地域との縁を繋ぎ新たな価値を生み出す「CCV」(栃木県鹿沼市)
- 世界へ羽ばたく高品質な和紙を「一越会」(群馬県前橋市)
- 自然と人との共鳴から生み出されるチーズ「共働学舎新得農場」(北海道上川郡)
- イルカと触れ合い自力を取り戻す子どもたち「クロップみのり」(神奈川県横須賀市)
- アートを通してボーダーレスを表現「るんびにい美術館」(岩手県花巻市)
- オリーブの木とともに目指すソーシャルファーム「埼玉福興」(埼玉県熊谷市)
- ひとつの大きな家族として暮らす「北海道家庭学校」(北海道紋別郡)
- 固定観念を取っ払い、地域の福祉をみんなで作る「ぐるんとびー」(神奈川県藤沢市)
- 杉の切れ端を集めて天然リネンウオーターに「あおぞら」(新潟県新潟市)
- 多様な植生の森に、多様な人たちと植樹「進和学園」(神奈川県平塚市)
- 信頼関係を育み自立を促す道へ「多摩少年院」(東京都八王子市)
羽塚順子
特別支援学級で障害児を指導後、株式会社リクルートの営業職などを経て、書籍や雑誌、Web の企画編集、執筆に携わる。3000人以上の著名人らを取材するなか、経営者と福祉施設を引き合わせて引出物をプロデュースしたことを機に、施設商品の企画開発や販促支援を始める。2009 年より社会的に弱い立場の人たちと共存する母性社会づくりをライフワークに取り組み、福祉施設の問題解決と新しい価値を提案、被災地の施設商品を企画プロデュースするなど、福祉施設と地域・企業等をつなぐ仕事づくりを行っている。
ウェブサイト:http://mothernessp.com