ワークショップは11:00-12:00、15:00-17:00の2回に分けて、入替制で行われました。ワークショップに参加すること自体が初めての方、パフォーマンスをすることが大好きな車椅子の方、演劇歴40年の方など、さまざまな参加者が集まりました。
まずは準備体操を行いながら自己紹介。それから両隣の人とアイコンタクトをとり、ハイタッチをしました。
そして会場を歩いて走って、出会った人とハイタッチをしていきました。みんな徐々に緊張が溶けてきたようです。時々立ち止まり、自分の周りの空間を埋めていくイメージで手足を伸ばします。そして近くにいる人とつながります。
次に4名ほどのグループに分かれ、ひとつの陣形をつくりました。
先頭の人の動きやダンスの真似をしながら、方向を変えていきます。その度に先頭の人が入れ替わり、動きも変わっていきます。みんな自分の思うままに体を動かしていきました。
みんなが少しずつ仲良くなってきたところで、後半はサーカスで用いる道具を使ってバランスをとる動きにチャレンジ。ボール、皿回し、リングなどを手に取り、遊びの要素を取り入れながら、身体を動かしていきました。
最後に小グループを作り、フラフープを使いながらお互いにつながっていきました。つながった状態で移動しながら、別のグループとつながっていき、最後には全員がフラフープでつながりました!
ワークショップ終了後、講師を務められた金井ケイスケさんから感想をいただきました。
――障害のある方やそうでない方とワークショップをすることについてどう感じていますか?
年齢層も障害の有無もバラバラな人たちが、体と体を触れ合い、道具を使って繋がりあって、一つの表現が出来るっていうところまでを2時間で出来て、すごく満足でした。
車椅子の方とか知的な障害がある方とかでも、例えばバランス芸だったらできるとか、ジャグリングだったら誰かと組んでだったらできるとか、そういう可能性が今回見つけられました。
――これから続く大阪、沖縄でのワークショップに向けて
どうやって繋がって楽しくできるかっていうことをベースに置いているので、いろんな人に来てもらいたいですね。最初から最後まで笑顔が絶えないワークショップなので、構えずに、ぜひぜひ、どしどし、参加してください!
「つながる」。日常で何気なく使っているこの言葉を、金井さんのワークショップでは体で表現します。ひとりひとり体の動かし方は違うけれど、みんな手を広げて、足を伸ばして、あるいは体を捻じ曲げて、つながっていきました。これから各地で行われる金井さんのワークショップも、何かひとつにつながっていくのではないか、そんな風に思いました。